大学受験「現代社会」勉強法 ④学習の進め方
「現代社会」の学習としてまず始めにすると良いのは、教科書を読むことです。
最初から少しずつ、内容を理解することを目標にしながら読みましょう。
受験勉強となると、読んだことをとにかく暗記しなければならないと考えてしまいがちですが、「現代社会」の場合は最初の段階で細かな語句を暗記してもあまり意味がありません。
先ほども述べたように、語句の定義などを一字一句覚えたとしても、全体的な理解がなければ正誤判定問題は解けないからです。
覚えようとしながら読むのではなく、1ページずつ自分の言葉で説明できるように理解しながら読んでいきましょう。
1ページを読んだなら、そこで学んだことを自分の言葉で説明してみます。
効率の良い学習法とは、五感を最大限に使った学習法です。目で読み、口に出して説明し、自分の声を耳で聴くことにより、ただ読むだけよりも情報が頭に残ります。
1ページ読んだごとに教科書から目を離し、今読んだことを簡単に自分の言葉でまとめてみます。
そのとき、ただ教科書の本文そのものを思い出そうとしてはなりません。
それは暗記しようとしている証拠であり、暗記したことは時間がたてば消えていくからです。
教科書の表現にこだわらずに、1ページ分を自分の言葉で説明してみます。
自分の言葉で説明できないことは、正しく理解できていないことです。
自分の言葉で説明できるまで、教科書の内容を読み込みましょう。
そのようにして教科書を読み進め、1つの章が終わったなら、今度は章全体で学んだことを自分の言葉で簡単に説明してみます。
例えば、学んだ章の中に「社会保障」という分野が含まれていれば、社会保障制度の内容を大まかに説明してみましょう。
ただ単に、「社会保障制度とは、病気、けが、失業などの生活上の問題について、生活を安定させるために国家が社会サービスを給付する制度のことである」という覚え方をしたのでは、応用が利きません。
そうではなく、社会保障制度が確立された意図や時期、その制度に含まれる事柄や含まれない事柄、制度の対象となる人や問題点について、全体的に説明してみるのです。
そうすれば、「社会保障」というテーマでどのような角度から出題されたとしても、対応できるようになるでしょう。
一通り教科書を学習し終えたなら、今度はセンター試験対策問題集を用意しましょう。
先ほども述べたように、センター試験の問題は少し特殊です。教科書で一通り理解し終えたなら、あとはとにかく正誤判定問題を解く練習を積むことが大切です。
可能なら、センター試験で出題されるのと同じ、選択肢式の正誤判定の問題集を用意するのが望ましいでしょう。
一問一答タイプの、ただ重要語句を答えさせる形式の問題集は、センター試験対策としては限界があります。
問題を解き、正誤判定式の問題の形式にまず慣れることが必要です。
問題集を解く段階では、ただ正解となる選択肢だけを見つけようとするのではなく、全ての選択肢について正誤を判定することをお勧めします。
その際、必ず全ての選択肢に関して正誤判定の根拠を考える習慣を付けましょう。
その根拠や解釈は間違っていても構いません。当てずっぽうで解くのではなく、考える癖をつけるのです。
当てずっぽうで解くことほど力にならない問題の解き方はありません。
選択肢全てを、ポイントとなる語句や表現に注意しながら読んでください。
最初は時間がかかりますが、問題を解くうちに、出題者の誤りを作り出す傾向が読めてきます。
問題集を1冊終えたなら、今度はいよいよセンター試験の過去の問題を解いていきます。
センター試験の「現代社会」は時事問題が出題されるので、古い年度のものから手を付けるより、まずは最近の5年間のものを新しい順に解いていきましょう。
問題集で幾らか練習を積んでいるので、正誤判定の形式の問題に慣れていることに気付くはずです。
必ず時間を計り、自分の解き方でどれほどの時間がかかるか確かめましょう。
そうすれば、一問一問に費やせる時間が把握でき、それぞれの選択肢をどれほどまでよく考えると良いかがわかってきます。
時間を計った結果、もう少しスピードを上げる必要があると感じたなら、大問ごとのリード文は流し読みするようにすると良いでしょう。
設問一つ一つは、大抵リード文の全体の流れにはあまり関係がなく、ただその文章の中で取り上げられた特定の語句が独立して出題されるからです。
リード文全体の流れを読み込んで全体を把握した上で答えなければならないとすれば、それは国語の試験です。
「現代社会」の場合、ほとんどの設問はリード文に関係なく正解できるように作問されています。














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