6)具体的にはどのようなトレーニングを積むべきか
ここでは、実際に日頃どのようなトレーニングを 積み重ねていけばよいのかをまとめています。
①古文の教科書原文を丸暗記 英語の教科書を20回も30回も音読して丸暗記すると良いという話を聞きます。
基本的にはこれと同じことを古文の教科書で やってみましょうということです。
音読して文章をまるごと暗記することのメリットは、文章のリズム・文法の感覚・古文単語を 覚えることができることです。
そもそもセンター試験は高校3年間の教育をどれくらい理解しているのかをチェックする試験です。
問題のレベルは、高校3年間の古文教育のレベルに合わせられています。
レベルを合わせる一番基礎となるものは、 あなたが日頃接している学校の教科書です。学校や地域が異なりますと教科書の発行出版社が違うかと思います。 しかし内容のレベルは軒並み一定です。 大学別の2次試験も高校レベルの教育を意識したものになっています(もちろん問題の難易度に違いはあります)。 大学受験の基礎テキストは、あなたの高校の教科書です。それを丸暗記することは決してムダになりません。 まずは定期テスト(教科書で勉強した内容を試すテスト)で丸暗記の効果を試してみてください。穴埋め問題が出てきたら 敵なしです。なぜなら教科書の原文を暗記している状態だからです。一度騙されたと思って、出題範囲の原文全てを 丸暗記して、ぜひ試してみてください。 また、目で追うばかりではなく耳からの学習にも力を入れてみましょう。人間は五感をなるべく多く使ったほうが物事を 記憶しやすいです。目で読み、口で音読し、耳で聴いて覚えていきましょう。 学校の教科書を暗記したら、今度はページ数の少ない古文作品の暗記にチャレンジしてみてください。暗記すればするほど あなたの文法知識や感覚が豊かになっていきます。文法を覚える場合は、できるだけ多くの古文ストーリーごと丸覚えして みましょう。 ②徒然草、枕草子や源氏物語などをマンガのレベルからどんどん読み込む⇒古文への抵抗感をなくす 原文の丸暗記という話をしました。これは多少の時間がかかる作業です。平行してできる、より楽な勉強方法についても お伝えします。それは古文作品をマンガのレベルで読み込むことです。 どんなオチが多いのか。どんな事を題材にした話が多いのか。 ストーリーのオチや心情変化のレパートリーを頭のなかに大量にストックしておきますと、ある一定の傾向に気が付くように なります(漢文にも同じことがいえます)。こういうシチュエーションの場合はオチがこういう風になりやすい。 こういうジャンルの場合はこういう流れが多い。といった古文そのものの傾向をつかむことができます。 大学によっては、作品や作者名について問う知識問題が登場します。特に私立難関大学です。「〇〇は『後撰和歌集』より後に 作られた作品か否か」といったマニアックな問題が出題されます。無機質に作品名と年号だけを覚えていくのではなかなか 対応しにくいです。 そのためにできるだけ多くの作品に触れて、作品名(作者名)・ストーリー・心情を有機的に結びつけて覚えることは 決して損になりません。 マンガ⇒案内書⇒現代語訳⇒原文の流れでかまいません。学校や塾では原文とばかりにらめっこすることが多いでしょう。 しかしマンガなどで話の内容をカンニングすることは禁止されていません。徐々に原文レベルで読書を楽しむことが できるようになればしめたものです。 「古文の内容そのものに興味を感じないから読むのがちょっと辛い・・・」という方は、幸田露伴(代表作「五十塔」など)や 森鴎外(代表作「舞姫」など)、1800年代生まれの作家は漢文や古文の素養が現代人よりもずっと豊かで、実際の作品中にも 古文・漢文的な言い回しが多いです。それでいて、現代人にも興味の出やすいテーマを取り扱ったストーリーが多いです。 古文の文章や内容への抵抗感をなくしていきましょう。 ③センター試験、志望大学の問題傾向をつかむ センター試験の場合は、様々なレベルの方が問題を解きます。この場合も同じです。フリ⇒オチの流れを理解することで、 問題への解答や予測の精度がぐっと高まります。難関大学を狙う方は、センター試験は思い切って満点を狙ってみてください。 実際の古文問題を解く際は、問題を先に把握してから本文の読みに取り掛かるのも一つの手です。ストーリー理解を重視している のか、それとも心情理解を重視しているのか。どのような文法の問題があるのか、現代語訳の問題があるのか。問題を意識する ことで、どこに意識を集中するばよいのか分かります。 問題文を先に読むのか、文章問題を先に読むのか。これは人によって好みや理解のしやすさに違いが出るでしょう。 どちらが自分にとって得点が高くなる傾向があるのか、日頃の模試やテストで実験してみましょう。本番の入試で 実験するのはNGです。本番は日頃の成果を披露する機会です。くれぐれもリスクを犯さないようにしましょう。 センター試験の過去問でも希望大学の赤本の問題でも、最低過去10年分以上の問題は解きたいところです。 よく「傾向をつかむ」という言葉が出ます。古文において「傾向をつかむ」場合は、 ①ストーリー理解問題と心情理解問題の出題比率 ②現代語訳の出題数 ③文法問題の出題数 ④知識問題の出題数 ⑤平均的な文章量や作品傾向 の5つを意識してみましょう。














PAGE TOP