大学受験「倫理」勉強法 ②西洋思想史の勉強方法―「階段」を昇る西洋思想史―
西洋思想史は、難しい言葉で言えば、「真理を目指す弁証法的発展の歴史である」と言えます。
何をいっているのか、これだけだと理解できないと思いますが、ゆっくり解説していくので安心してくださいね。
真理とは、<絶対確かななにか>と言い換えることができます。絶対確かなものがあるという確信のもとに、各々がそれを求めるというのが、ソクラテス以来西洋思想に徹底する考え方です。
西洋思想史とは、前の時代にたどり着いた真理(あるいは真理追求の方法)を否定して、新しい真理(真理追求の方法)なのです。
いわば、映画の前編・中編・後編のような成り立ちをしているのが西洋思想史なのです。
ですから、デカルトは方法序説、マルクスは資本論といったように、哲学者・思想家の名前とその著作を、時代性を考慮せずに覚えていくという作業は、西洋思想史では効率が悪いということです。世界史や日本史でよくいわれる「流れで捉える」のが、絶対に効率的です。
真理がどのように求められるかということを「発見」し、西洋思想史に大きな区切りをつけたのがヘーゲルです。
ヘーゲルは、真理とはある命題とそれに対する否定が昇華され新たなる命題が生まれる、そしてその命題も否定・昇華され新たなる命題が生まれる…という長い歴史の中で、最終的に発見されるものだと述べました。
このような昇華のことを止揚といい、命題が否定され止揚されていくことを弁証法的発展といいます。
つまり真理とは、誰か賢人が現れ「これが真理です」というという形で発見されるものではなく、長い歴史の中で段々と形作られるものだとヘーゲルはいうのです。
それは、西洋思想史の歴史そのもののことです。
ですから、自分がいまその歴史の中のどこを勉強しているのかを意識することが、大切なのは、いくら強調してもしすぎることはありません。
少し話が抽象的になってしまいましたので、具体的にどのようにすれば良いのか?ということを説明します。
まず、西洋思想史については、大学受験倫理の教科書や問題集、参考書から離れるということが必要です。
大学生向けや、あるいは高校生向けにもたくさんでていますが、書店の哲学コーナーに行き、哲学史や思想史の入門書を一冊読んで見てください。
そして、ああ人間は真理をこのように求めてきたのだということを俯瞰して見て欲しい。自分がいまどこにいるのかということを常に確認しながら、倫理の教科書を読み、問題集を解いていくのです。














PAGE TOP