大学受験「日本史」勉強法 ⑥暗記術あれこれ

6.暗記術あれこれ

 ここまでは日本史の勉強をどのように始めたら良いか、どんな手順で進めていくのかを中心に、いわばゴールまでのルートを述べました。

 ここからはそのルートの道中でいかに効率よく進んでいくかをお話ししようと思います。

 ここまで読んでいただいた方のなかには「とにかく覚えろ!」と繰り返されて辟易している方も多いでしょう。

 しかしそんな方を決してほったらかしにはしません。

 この項では「じゃあ具体的にどんな風に覚えていったらいいのか」という疑問に答えるつもりで、有効と思われる暗記術についていくつかご紹介しましょう。

 

  • とにかく、まわす

 前項の内容とやや重複するかもしれませんが、教科書や参考書はじっくりと綿密に読み進めるよりも、ある程度のスピードでまわしていきましょう。

 ペンキを上手に塗る方法をご存知ですか?

 一回目で濃く塗ってしまうよりも、薄く何度も塗った方が上手に塗れるそうです。

 日本史の勉強も同じです。

 細かいところはわからなくてもいい、まず1周読む。2周目は1周目でわかっている部分はスラスラ読めますのでスピードが上がるはずです。

 3周目ともなると重要部分は頭に入っているので、細かな部分も覚える余裕が出てきます。

 というように、薄く何度も。薄く何度も。私の感覚としては1冊の教科書あるいは参考書は3日以内で1周まわしましょう。

 読んでいく上で、ラインマーカーも適宜使ってください。

 なるべく何色も用意したほうがいいでしょう。

 そしてトピックごとに色分けしたり、人名は黄色、地名は緑といった具合に自分で見やすい教科書にカスタマイズしていくのです。

 2周目以降の効率がグンとアップしますよ。

 さらに、読んでいて何となく混乱してきた、こんがらがってしまったという経験は誰にもありますよね。

 そんな時は目次を見ましょう。

 今、自分は歴史上のどの時代の、どの部分を読んでいて、次はこんな展開になるというのが一目で分かります。

 目次を「ナビ」代わりにして、現在地を見失わないようにしましょう。

 

  • 五感をフル活用

 「何度も読んでいるつもりだけど、全然頭に入らないよ」という方。

 気持ちわかります。

 どういうわけか人によって、スッと頭に入ってくるところと何度読んでも入ってこないところがあるようです。

 これについては千差万別ですので人によって異なるでしょう。

 しかし、そういった苦手な部分も覚えないわけにはいきません。

 センターは1点差の間に数百人以上がひしめく激戦です。

 また難関私大でも皆が解けている問題が解けないのは致命傷になりかねません。

 つまり、知識に「穴」があると命取りになるということです。

 そこで、なかなか覚えられない分野はとにかく記憶を強く残すことを目指しましょう。

 よく「体で覚えたことは忘れない」なんて言いますが、それを実践してみます。

 覚えたい事柄があったらまずは声に出して読みます。

 発声をしているわけですから、ただ視覚だけを使って読んでいるより1つ多く身体を使うことになりますよね。

 しかも発した声は耳から入ってきて聴覚も使うことになります。

 さらに手を動かして覚えたいことを声に出しながら書いてみましょう。

 また一つ身体を使うことになります。

 ここで注意点を一つ。書くときはきれいに書かないこと。

 日本史以外の英単語や国語で漢字の勉強をするときでもありがちなのが、「きれいに書いて、はい、おしまい」というパターン。ノートに覚えたい事柄を美しく整理して並べて書いて覚えた気になってしまう。これをやっている受験生は山ほどいます。しかしあまり意味がありません。試験当日、ノートを見ながら受験することはできないのですから、ノートに書き込んであってもダメなのです。「ノートではなく、脳に書き込む」イメージが大事でしょう。

 ですから誰にも読めないような下手な字であっても良い、チラシの裏でも構いません。

 何度も声に出して書くようにしてください。

 紙が真っ黒になる頃にはイヤでも脳に刷り込まれていることでしょう。

 

  • 夜覚えて、朝試す

 最近流行の脳科学では、「記憶というのは寝ている間に整理整頓されて定着していく」などという話をよく耳にします。

 私の経験上もこれは正しいように思います。

 暗記には夜寝る前がオススメです。

 1日のうちで暗記に徹する時間というのはなかなかとれないものです。

 ですから、風呂に入って歯を磨いて、さぁ寝るぞというときに少しだけ。

 10〜15分程度、記憶コーナーを作ってみてはいかがでしょうか。

 寝不足になっては困るので短時間で区切ってください。

 そして朝起きたら昨晩寝る前に覚えたことを自ら小テストしてみるのです。

 昨晩、真剣に覚えようとしなかった事柄・部分は翌朝忘れています。

 逆に昨晩やって翌朝覚えていた知識はある程度定着したと言えます。一生忘れないわけではありませんが、いったんきちんと覚えたと言ってよいでしょう。

 「歯を磨くように勉強しよう」。

 寝る前に歯を磨かないで寝るのって何だか気持ち悪いですよね。

 それと同じように、勉強しないで寝るのは何だか気持ち悪い!っとなればしめたものです。

 ぐんぐん成績が上がっていくことでしょう。勉強が習慣化してる人間は受験にめっぽう強いですから。  

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