12 インプットとアウトプット

インプットとアウトプット

 ここから、勉強の方法についての考え方を述べていきます。
ここまで、勉強で必要なのは復習すること、つまりは頭に記憶を定着させる暗記をすること、理解をして暗記をすることと述べてきました。
これをもう少し具体的に論じていきたいと思います。

 本番のときにやらなければいけないことは、答案用紙を前にした状態で、その上に今まで得てきた記憶から適当なものを選び出して、記述することですね。
この記述するまでに至るためには、少なくとも2つの作業が必要となります。
一つはインプット、そしてもう一つはアウトプットです。

 インプットとは、参考書や、授業などで自分の頭の中に知識を埋め込むこみ、蓄えることです。
例えば、数学の問題を解くときには、少なくとも最低限知っておかなければならない必要な公式というものがあります。
同じく、英語の問題を解くときにも覚えておかなければいけない構文や単語がありますね。
そういったものを頭の中に埋め込むことがインプットです。
これができている場合はいいのですが、できていない場合には、問題をいくら解いても効果が上がらないというような結果が出てくることがありますので、注意してください。
インプットができたら次はアウトプットの作業が必要になります。
実際の本番の試験では、これまで覚えてきた膨大な量の知識の中から、一つ一つの問題を解くために必要な知識を的確に選び出して、実際に問題を解かなければなりません。
そのためには知識を選び出して答案に書き出すという作業の反復が必要となってきます。
いくら膨大な量の知識を頭の中に蓄積していても、実際に問題を解くために必要な知識を選んで引き出すという作業をした経験がなければ、試験の際にスムーズに問題を解くことはできないでしょう。
実際の試験の際に求められるアウトプットにも、経験や、慣れといったものが必要なのです。
ですから、高式や構文を覚えっぱなしにするのではなく、それを実践的に使ってみる必要があります。覚えた知識を繰り返し実践的に使うことによって知識はますます定着し、アウトプット経験にもなり、さらにはそのアウトプット経験は精神面にも好影響を与えます。
過去に何度も使ったことのある公式や構文が試験で出題されたら心が落ち着くでしょう。
限られた試験時間の中ではいかに落ち着いて問題と向き合うかということももちろん重要になってきます。
覚えてはいるがあまり使ったことのない公式を使おうとして、「本当にこの使い方であってるのかな」といった心理状態になってしまっては、解けるはずの問題も解けなくなってしまい、せっかく公式を暗記したのも全くの無駄になってしまいます。

さて、ではどのようにして、アウトプットの練習をすることができるのか。
これは問題集を使ってできることです。
インプットが行われていれば、後はどの知識を選び出せばよいのかという問題ですので、それが分からなかったときには解答や解説を参考にして、その選び出し方を、最終的に初めから自分で解けるようになるまで、繰り返し反復することが必要となります。
 要はインプットとアウトプット、この2つの事柄が重要なのです。
インプットを行い、その際には繰り返し書いたり声に出したりすることが必要ですね。
また、アウトプットをする際には何回行ったのかというのを把握するための日付と、しっかりと覚えることができているのか、それともそうでないのかをはっきりさせることのできる○△□マークを一問一問書き込むことが大切になってきます。

 また、ここで一つ注意点があります。
とにかくこの日付とマークは呼吸をするのと同じくらい自然にできるようになるまで徹底的に行ってください。
そこに他にもいろいろな情報を書き込んでもかまいませんが、この2つだけは必ず書くようにしてください。
でないと、せっかく何度も復習したものが、その印を書くことを忘れただけで、無駄になってしまう可能性があるからです。
繰り返しになりますが、試験勉強のために使うことのできる時間は限られています。
無駄だけは絶対に出さないように、問題を解いた時は忘れずに日付とマークを書きこんでください。
 これはどの教科にもできることなので、ぜひとも実践してください。

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