11 復習の効率性

復習の効率性

 さて、ここまで復習を行っていくことが大事であり、その理解度を上げるためにも書くことも非常に重要であると述べてきました。
実はこの復習には、注意しないといけない重要な点が一点あります。
何度か話に出てきたかもしれませんが、さて、それは何でしょうか。
 答えは時間がかかる点です。
ただ闇雲に復習をしていると、たいした効果も上がっていないのに、ものすごい時間が経っていることがあります。
これは、完全に理解してしまった部分を短期間で何度もやっていたり、復習の期間が空きすぎて全く効果が出ていない場合などに生じます。
復習と復習の間の期間は長すぎても、短すぎても効率が悪くなってしまします。
何よりも大切な復習の効率をあげるには復習してから次に復習するまでの期間を適切に取らなければならないのです。
ですので、その復習時間を有効に使うために必要な方法を述べていきます。

 暗記に大切なことは、どこまでを覚えることができて、どこまでをまだ覚えていないのかを把握することです。
これが重要になってきます。
これは、既にしっかりと記憶している事柄に関しては、それほど時間を割く必要は無く、簡単な復習ですませてよいということです。
時間は限られているので、どこにはあまり時間を使う必要がなくて、どこには十分に時間をかけなければいけないのかを把握して適切に使われる必要があります。
しっかりと覚えている事柄は、覚えているのかどうかを、あまり多くない回数、ちらっと確認し、まだ覚えきれていないような事柄に関してはノートに書くなり、声に出すなりして、定着させていく必要があります。
 この、どこをまだ覚えていないのかを把握することが、暗記をする上でも、時間を短縮する上でも非常に重要になってきます。覚えている事柄に対しての時間を短くし、覚えていないことに対する時間を長く取れば、暗記の効率はどんどん上がっていきますし、あとは覚えていない部分をしっかりと覚えることができれば、その教科はもう十分覚えることができたのだということになります。

 さあ、ではここで適切な復習間隔を取るための具体的な方法を紹介しましょう。

 それはとても簡単で、問題の右上や左上に、その問題を行った日付を書くことです。
なんだそんなことかとお思いになっても、だまされたと思ってまずはここから始めてください。
実際にやってみれば気づいていただけると思いますが、これだけで、効率はかなり変わってくることでしょう。
そして、さらにやってほしいことが、その問題が何も見ないで解けたならその日付に○、何か、参考書などを見て思い出して解くことができたなら△、全く思い出せなかったのなら□で囲っていくことです。
あとは演習を繰り返し繰り返し行っていきます。
たとえば、三日前に、□だった問題はすぐにやる必要があるでしょうし、三日前に○だった問題はすぐにやるのではなく、1ヶ月後に全体を復習しているようなときに、もう一度確認するような感じでいいのですね。
ですが、ひとこと言えるのは、たとえ○になったとしても、それを繰り返し復習しないと、いつの間にか△や□に戻ってしまうということです。
何も見ないで解けたような問題にさえ、やはり復習は必要になってくるのです。
このことからも、日付を書くことは非常に重要となってきます。
この日付とマークを書くことによって、いつ、そしてその問題を何回やったのかが明確に分かりますので、○が三つ続いたものと、□が二つでやっと○になったものでは、すぐに復習が必要なのは○が一つのものだということになります。
当たり前のことですが、人間は忘れる生き物です。
そのことをしっかりと理解した上で、何回も何回も演習は必要であるということを頭に刻んでください。
もう覚えたと思っても、知らず知らずのうちに忘れてしまうことは生物である以上避けられないことなのです。
目安としては少なくとも3回は○が続くまで、復習を行ってください。
ですが、ここで一つ付け加えることがあります。
この、3回○が続くまでですが、その間隔を少し広く取ってください。
どういうことかと言いますと、一回目から三回目までの間が、もしも一週間くらいしか無いのだとしたら、それはまだ記憶として定着していない、すぐに忘れてしまう記憶の状態になってしまっているのかもしれません。

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